|
Listening(聞く力)
ここでは、Listening(聞く力)を効率的に伸ばすための方法を考えます。一口にListeningといっても実は、様々な項目があります。たとえば、「ひとつずつの単語はわかるのに、つながって聞こえてきて文で聞くとわからない。」だとか、「ひとつのことを理解しようとしているともう次のことを話していてついていけない。」とかです。これらをひとつずつしっかりとできるようにしていくことが重要になってきます。「これをやっているだけですべてできるようになる」といったものは帰って遠回りになることが多いですので注意しましょう。良いListeningの教材は、項目が細かく設定されていてそれぞれどのようなことをポイントにして聞くと良いかが解説されています。そのような構成になっているものを選ぶようにしましょう。
さらに、Listeningを強化するポイントは、「浅く広く」ではだめだということです。なんとなくできるようになってすぐ次の教材を求める、というやり方はまさに「浅く広く」な状態であり、吸収率が良くありません。必ずひとつの教材を「ここに書かれていることならすべてパーフェクトにできる」自信がついてから次のステップへ進むようにしましょう。「深く広く」が理想的です。
そしてもうひとつ。CDで話されている内容が実際に自分が出会いそうな、もしくは必要であると感じられるものを選びましょう。国際弁護士を目指しているわけでもないのに、法律の話をしているものなどは基本的に避けましょう。専門的なことは基本的なことができてからやればいいですから。
ポイント
・ 項目がしっかりと別れていてそれぞれのテーマに沿って練習できるようになっていること
・ 何度でも繰り返し練習していくこと
・ ある程度進んだら、まとめ練習ができるようになっていること
・ CDの内容が自分の環境にてきしていること
良くある教材に、「7日で学習」といったものがあります。こういったものは実はしっかりと項目分けされていることが多いです。しかし、おそらく7日ではパーフェクトにはなれないと思います。こういった教材を手にしても、期日にとらわれずパーフェクトを目指すようにしましょう。7日と書かれているものを2ヶ月かけて学習してもなんら問題はありません。それで内容がパーフェクトに限りなく近い状態にできるのならすばらしいことですから。
また、私は個人的にではありますが、ある程度のレベルまではよほどListeningのみが必要という場合でなければSpeakingをしっかり強化すればListeningのみの練習は必須ではないと思っています。ただSpeakingの練習はしっかりと正しく行う必要がありますが。Speakingのページで説明したとおり、Speakingの練習で最も重要なのは「真似」です。CDをしっかり真似ようとすると、かなり真剣にCDを聞きます。そして例えば、「Want toはつなっがて発音するんだなぁ」などとしっかりListeningの練習にもなります。そしてそれを話す練習をするわけですから、正しく練習すれば「話せて聞ける」状態ができやすいです。「会話」という形を目指すのであればまずはSpeakingを正しく重点的に練習して補足的にListeningを練習する形がベストではないかと思います。そしてSpeakingがしっかりしてきて、さらにListeningをレベルアップさせるときに集中的にListeningを練習するのがお勧めです。これは私がやってきた練習法であり、個人的なお勧めですから必ずこうしてくださいというものではありませんが。
リスニング(Listening)を伸ばす